ご希望通りに作る。
相談なしに勝手な作業はしない。
自分が製作するときに気を付けていることです。
出来上がってきて仕様が違っていてがっかり、なんてことがないように図面のしっかりとしたご確認をご協力いただいてます。
という、うちの製作ですが、指定しきれない箇所・極微細な箇所はこうしたほうが良くなると思えるアドリブを利かせて形にさせていただいております。
乗って良しと感じていただけるよう、一台一台試行錯誤。
今回比較的わかりやすい微細な変化を持つ製作をしたので軽くご紹介。
似たようなシンプルなフォークですが、ロードフォークとディスク搭載ロードフォーク。
これは似て非なるモノでして、自分がアドリブを利かせたものです。
写真右のフォークがロードバイクに使用するもので、それらしく繊細な細いラインを描くのがベスト。
細ければストレートフォークでもしなやかさが際立ちます。
対して写真左はディスクブレーキを搭載するフォーク。
ディスクはブレードにかなりの負荷がかかります。
ルックスで追い込むとロードのように繊細に作りたいのは山々ですが、長い使用に耐えうる代物ではありません。
肉厚のあるブレードを用いて、さらに比較的太いテーパーを使います。
このようにちょっとした工作をしてやると具合が良くなる。
そしてローター径はうちが得意の140mm対応。
ローター径を小さくすることでブレードへの負荷軽減と多少の軽量ができます。
制動力が当然160mmローターよりも低下しますが、この程よい制動力がストリート使用で調子良しです。
自分の通勤車にも同様の仕様をインストールしてあります。
雨降られても制動力低下がほとんど無いので怖くありません。
台座のつけ方も負荷が広い範囲に分散するように考慮しております。
このように同じようなルックスでも性質がまるで異なるフォークが出来上がります。
微細なアドリブは毎回異なりますが、体格や乗り手の性質、使用用途などを考慮して取り入れさせていただいております。
微々たる変化な小さな作り込み、でもそれが大きくなるはず。
気付かれもしないかもしれない、そんなもんどーでもいーよと思われるかもしれない。
でもそれがRew10のビルド。
作る自身が自転車好きならではの工作、これからも地味にかゆいところを攻めていきます。