完成から納車までになぜか時間が空いていまう昨今、昨日のお客さんはすぐに取りに来てくれて助かりました。
無事納車を済ませましたので紹介いたします。
今回のフレームは最近はオーダー数が少し減ってきたピストバイク。
細さ、良いクリアランスに注力し、Rew10らしい一台に仕上がったと言えます。
懐かしも感じるルックス。
Rew10シークレット特有のジオメトリーにより、欧米人のメッセンジャーバイクのようなシルエットになったかと思います。
自分は元メッセンジャーなのでこの辺の表現は最も得意とするところ。
この方とは組み付け後、メシ食いに一緒に自転車で走りましたが、実にスマートに見える印象です。
ちなみにフレームサイズはC→Tで535mm、このサイズにしては脅威的な大きさに見せられております。
ジオメトリーは強くご自身のサイズが構築されている方にはささやかな程度にアドバイスさせていただいてますが、基本的にはご要望・好みを含め身体に合ったサイズをこちらから提案させていただいてます。
ローフィニッシュの無機質な感じもうちらしく仕上がったかと。
細かいところで真鍮パーツを付けたのでロウ付け部の真鍮とよくマッチします。
ブラスバッジとも相性抜群。
Rew10が提唱するフロントディスク140mmローターとリアキャリパーブレーキを採用した自転車です。
効きすぎるぐらいのディスクブレーキをローター小さくすることでマイルドに、フォークブレードにも負担が減るので長期間の普段使いに向いている仕様です。
リアがセラミックリムなので、雨降られてもフロントディスクとともに通常のブレーキよりも効くし、シューがかなり削れにくいので黒いカスでホイールが汚れません。
特性によりブレーキの種類を変化させるのは自転車では少数ですが、制動力と重量のバランスを考えると非常に効果的に思います。
細さにも相当こだわりました。
ヘッドチューブは1インチコラム外径ギリギリに設計し、わざわざ絞り加工をしています。
全体的にかなり細いパイプワークはしなやかな走行感を感じさせてくれるはずです。
厚めのパイプで肉厚を上げて強度も確保しております。
軽さを求める作り方ではありませんが、通常のクロモリより一回り細い繊細なラインが甘美な雰囲気を楽しませてくれます。
その他極短リアセンター、曲げの入ったモノステー、クランプレス仕様など、シンプルながら見どころ盛りだくさん。
その他写真にてジワジワくる個性をflickrにてお楽しみください。
私的にもツボな一台でした。