都立大駅前にD'OROというお店をオープンされたお客様、イタリア語で金色という意味らしいのです。
お店の前に鎮座させ、象徴になるような自転車を組んで欲しいとのご依頼。
お店に合うよう大人な雰囲気にしたい、近距離通勤に使う、価格を控えめに、そしてとにかく金色に。
ご要望はこれだけ、あとはすべてお任せ。
ベースは我が通勤車と同じRandkruizer。
自分の自転車とはフレーム仕様やパーツ構成が異なるので雰囲気も変化。
喘息持ちと伺ったので、優しく進めるようなイメージでジオメトリーを考えさせていただきました。
私的好みの先端をキュッと曲げたフォーク、ヴィンテージ車のような雰囲気に。
ラグワークはスタンダードなイタリアンカット。
この人から感じられる雰囲気からイメージしてアールを作らせていただいた。
コストダウンを考えたパーツチョイス、きっちり金色に。
今後カスタムをしていってもさらなる良い雰囲気をだせるはず。
後々ジワジワとおいしく楽しめるような細かい仕様を盛り込み、様々なポテンシャルを秘めたフレームに仕上げたつもりです。
この後にこの相棒をどう付き合っていくか、それはお客様が歩んでいく道となります。
この自転車をご覧になりたい方は都立大のお店へ、そして是非食事を。
この方からは職人的魂も感じたので、きっとこだわった料理を出されていることでしょう。