同じ環七に工房をかまえるBOREDさんが10周年企画でダマスカス鋼を使用したレンチを先日発売されました。
BOREDさんのブログを見てダマスカスレンチ発売を知ったときに一瞬でインスピレーションを受け、自分も即時購入させていただきました。
後日挨拶に伺った際に、『コレでなにか作って。』と言って渡してくださったのがダマスカスの残材、有難くお預かりした。
この残材を用いて製作させてもらったのが、ダマスカス鋼のヘッドキャップ。
お互いの好きな世界観も似ているので、これが出来上がったときは双方かなり盛り上がり、コラボレートで製作という流れになりました。
ダマスカス鋼はナイフなどによく使われる素材で、今回のVG10ニッケルステンダマスカス鋼は5mm厚で30層ほどにステンレスとニッケルが鍛造で折り重なったモノ。
鍛造で出来ていることもあり、こいつがなかなか切削が困難。
しかし削っていくにつれ木目の年輪のような紋様がうっすらと浮き出てくる。
天然素材のように波紋がどうでるかはわからない。まさに一点モノ。
材料の特性次第であるし、自分の削り方でもかなりの変化か出てくる本当に面白い素材。
削ったままだとかなりうっすらとしか波紋が見えないのですが、研磨や色付けで相当に高い技術をお持ちのBOREDさんがそれを色濃く引き出してくれます。
自分が良しと思い造形したアールと波紋のでたキャップを、BOREDさんが薬品を使い波紋に凹凸をつけ、より素材の良さを引き出す研磨と表面処理を行い赴き深きモノへ仕上げる。
こうしてお互い協力して生まれるリアルハンドメイドのダマスカスヘッドキャップ。
当然このようなものは世に無いので、シンプルながら非常に個性がでます。
タフネス&ヘビーって方向性は通常の自転車業界では敬遠されますが、男は重厚感とか素材の味とかが好きな人は多いはず。
今回のキャップはBOREDさんのWEBSTOREで販売します。
希少な材料ゆえに数量限定なので、タフ&ヘビーが好きで気になった方はお早めにどうぞ。
BOREDさんのWEBSTOREはかなり動きが早いので、ゆったりしているとすぐなくります。
自分等のような素材感・無骨・重厚感に目がない人にとっては本当に深遠な素材。
Rew10初のコラボレート企画ですが、相当にお互いの考えがリンクしたコラボなので初にして手応え感じてます。
今回本当に良い機会を頂戴することが出来、BOREDさんには感謝に尽きます。
本当に雰囲気が良いので、是非皆様にも経年変化と素材の味を楽しんでいただきたいと思っています。
乗ってて一番見える場所なので見惚れます。
追加情報あれば後日アップします。