最近のイレギュラーな動きの帳尻合わせで定休日なのに出勤です。
知人の骨董屋からのレストア&カスタム依頼の紹介を。
元メッセンジャーのこの男、今やまったりとしか乗らない。
知人からどこかの国の軍用自転車を手に入れたと見せにきたのですが、この自転車が奴にぴったりと判断し各部カスタムをして乗りなさいと伝えました。
奴の手荒い扱いにも耐えうる重厚タフネスなパイプ使い、ジオメトリーも奴のライフスタイルにばっちり適合、ルックスもなんとも似合う。
パーツの腐り具合がなかなかだったので、駆動系は総入れ替え。
ハンドル等のパイプ系のパーツは錆びてはいるがそのまま使用。
カスタム後です。
自分のCORTEN隆天號をベースにパーツの相談を進めました。
フレームに良い感じのどんくさいところがあるので、その雰囲気を壊さぬようにあえてどんくさいパーツを選択しています。
変に高級パーツとか近代的すぎるデザインのパーツを入れると、この場合バランスが悪くなると思えます。
何かあったときに楽なように現在流通している規格に細部をすべて改造してあります。
奴のライフスタイルだと変速できないと面倒でおそらく乗らなくなってしまうので、エンド幅を拡張して内装8sアルフィーネを装備。
予算の都合でライトは積んでいませんが、ダイナモハブは仕込んでおいたので後のカスタムは楽でしょう。
その他、街中で便利なものはおおよそ装備済み。
奴も自分と同様に自転車降りればサイクリストと認識されないような風体です。
自分の自転車と同様に、自転車に乗る用意を極力省くような仕様です。
自転車に自分を合わせるよりも、自転車を自分に合わせるという運び方。
最近Rew10では重厚でホイールベースの長いどっしりクルーザー系のオーダーも増えています。
俊敏走行系ではなく、低速街中重視の利便性や重量物積載などとなればこういった重い自転車もかなり良いです。
レース用のものと比べ、重いですが耐久性は相当に向上します。
今回のはうちのフレームではありませんが、こういった性能を追求しての製作もかなり面白いです。
軽さや繊細さなどが重視されがちな業界なので、個性を出せる領域に思えます。
軽いに越したことは無いですが、それだけが良さではない。
用途によっては重厚ってのも悪くありませんよ。