2013年6月アーカイブ

MIXPRESSION 11

 

 

 

 

 

 

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久々のメッセンジャーのイベント。

盛り上がってくれると良いですね。

 

 

 

 

自分も過去にデリバリーしてましたから、彼等が求めることや感じることに対してどう作れば良いかはわかるつもり。

そんなこんなで運営スタッフにRew10ユーザーが3人。

メッセンジャーのような使い方をする自転車製作は得意中の大得意。

 

自分が走っていたのはもう10年ほど前で、その時代のメッセンジャーも少なりなりすっかり世代交代しています。

振り返ると実に懐かしい。

自分の諸々の基礎はメッセンジャーにあると言えます。

 

 

 

今のメッセンジャーたちも面白いやつが多いので、楽しめるイベントになると思います。

ご都合つけば是非会場へ。

 

バスツアーなんかもやってるらしいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィレット。

 

 

 

 

 

 

BB

 

 

 

 

 

 

 

DROP OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

HEAD

 

 

 

うちのフィレットは違和感のない曲面を作り上げることに重きを置いている。

 

ただペーパー目を細かくしたり、ただテカテカに光らすことはうちの本質ではない。

 

 

 

 

屈折のない良い曲面を。

それが塗装後の美しさに繋がります。

完璧な曲面は本当に手間がかかるし本当に難しい、終わりがありません。 

 

 

 

 

 

細かい箇所に気合を。

一個性入れているつもりです。

気付いてもらえなくても良いので、ブログでは多くを語らずにおきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復帰しました。

 

 

 

 

本日復帰しました。

 

丸2日間、高熱で寝込んでおりました。

記憶してる中ではかなりきつい症状で、僅かに食べれたモノもすべて戻してしまう2日間。

なんとか回復し本日から復帰です。

まだ全快とはいかず、慣らしながらの業務ですが少し遅れてしまった業務を取り戻します。

 

 

 

たった2日間とはいえ栄養とれない寝たきり後は身体の衰弱を敏感に感じます。

熱、頭痛、吐き気はおさまったものの、やはり力がでない感覚です。

いつも何も感じなかった腰に付けていた真鍮のキーホルダーの重みをずっしりと感じ取れます。

 

 

 

営業時間を早めたのにも関わらず、遅く帰る日も多く、工房宿泊もあったり。

おそらく乱れた生活が招いた結果です。

 

 

疲労やストレスが溜まってくると、身体が警鐘を鳴らしてくれるのだと思います。

少しきつかったですが、この程度で済んでよかったと思います。

 

何故か最近目覚めた晩酌も、しばらくなくなりそうです。

しばらくお酒やら濃厚な食べ物は見たくもない感じになってます。

無理をしないといけないタイミングはしばしばやってくるので、またやってしまうかもしれませんが、せめて重い病気にはならないように体調管理にもう少々気を遣ってみようかと。

 

 

 

とにかく心配とご迷惑おかけして、大変申し訳ありませんでした。

 

 

 

さて...早速研磨です。

いつもより鑢が重く感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臨時休業。

 

 

 

 

 

体調不良のため、誠に勝手ながら本日休業させていただきます。

 

お医者さん行って早めに治します。

本当に申し訳ありません。

 

メール返信は日曜日以降となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ夏。

 

 

 

 

 

 

芒種。

 

 

銘を切る度に四季を感じます。

 

暑い季節は苦手です。

 

 

 

 

 

 

 

モノを大事に。

 

 

 

 

日々様々な事でお悩みの方が修理改造のご相談をくださいます。

可能な限り加工させていただいてます。

 

 

 

 

 

ネジ 山再生。

 

 

こちらは最近親しくさせていただいている某老舗店さんからのご依頼のネジ再生。

尊敬する老舗さんからのご依頼は燃えますが、あちらの評判を落とさないようにと考えると必死になります。

 

どうも写真を撮るのは忘れがちで元の写真はありませんが、ボソボソになってしまっていたネジ山に強度強めのロウを盛り再生してます。

真鍮なので鉄よりはネジ強度は多少落ちますが、精度良くネジ山をたてれば使用上問題ないレベルにするには十分。

 

緩み止めのスリットも当然切ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こちらはご遠方からご依頼の某〇○ングスタ。

このフレームはかなりの台数を加工しているので細部まで構造を熟知してます。

 

縦方向に強く扁平しているので、正直Vブレーキを付けるとたわみが強いです。

たわみが強いとどうなるかを説明、ご理解いただければ加工です。

元々ステー幅が狭いので、通常のように台座つけてしまうと動作しません。

ただ付けるには隙間が大きすぎるので、補強板を兼ねてロウ付け部内部に仕込む。

ただ下手に付けてしまうと台座精度及びパイプが狂います。

出目金的な少しゴリ押し感のあるルックスにはなってしまいますが、パイプたわみはあるものの通常使用できます。

 

このフレームで同じ加工も3~4本目。

もはや手馴れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TIG → Fillet

 

 

こちらは某大メーカーさんのRN〇3。

もとはTIG溶接での接合ですが、お客様のご要望でロウ盛りフィレットをかけてます。

 

ヘッドまわり、シートまわりをフィレット、その他箇所はサービスでセクシーに仕上げました。  

ステムとフォークは当工房製をオーダーくださって装着です。

 

塗装は隣の敏腕塗装工にてレッドクリア。

この手の色はおおよそ口頭でニュアンスのみで伝えますが、見事は発色に仕上げてくれました。

クリア系は徐々に錆も生じてきますが、味として楽しめるというご理解があればこんな仕上げも可能です。

 

 

 

 

 

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写真を送ってくださいました。

パーツセレクトの普通感がリアルで良し。

この方は見ての通り靴好きで、加工相談時にブーツ談義ばかりしておりました。

この手の趣向をお持ちでそのまま自転車に乗ってしまう方は少ないので新鮮です。

それはビンディングや自転車靴のほうが漕ぎやすいですが、街乗りに関しては普段履きしている靴そのままで乗るのを好みます。

さりげなく生活に適合する自転車は自然にライフスタイルに溶け込みます。

 

自分も毎日通勤30km弱、ワークブーツでガシガシ踏んでます。

仕事もプライベートもワークウェアが基本。

プライベートで着て汚れてきたりくたびれてきたら仕事着に。

自分はこんな綺麗に靴は並べられずラフで、表層は違えど似たような生活感なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各種修理対応承ってます。

台数増やすのは簡単でも減らすのは大変だったりする自転車。

何か新しい事をお求めのその時、お手持ち自転車の改造で済むかもしれません。

 

 

なんでもできるわけではありませんが、鉄フレームならばかなり幅広い工作をしております。

今までかなりの数の修理改造を経験して様々な事例に対応してます。

 

 

 

普段製作している工房だからしっかり修理ができます。

修理をして会得できた製作技術もあります。

 

なにかあればご相談ください。

修繕しながら使い続けるってのがなんとも好きです。

 

モノを大切に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロウ付け。

 

 

 

 

 

 

 

ロウ付け後未研磨。

 

 

 

 

フィレットの研磨作業はいつになっても大変だと感じる。

 

その研磨がスムーズにできるように溶接面はウロコ状ではなく極力スムースに、曲面成形もロウ付けをしながらほぼ済ませてしまうのが隆天流。

 

 

歪みや熱影響も考え、細心の注意を払い火を入れる。

綺麗だと溶け込みも良く、美観・強度が高く仕上がる。

 

 

 

 

そのうち研磨無しでも通用するような溶接ができないものかと野心を抱いてみる。

無理と思えば無理、目指していればできるかもしれない、だから好奇心を抱きそれを目指す。

 

今の技術では当然研磨を頑張らないとダメですが、前よりはかなり楽になった気がします。

 

 

やればやるほどに難しいと感じる。

簡単だと感じるようなら次元の低い技でしか作っていないように思う。

 

 

至高の技と呼べるものはどんなものでも難しいはず。

それに近づくべく突き詰めていくのが面白い。

 

 

まだまだ青二才ですががんばります。 

 

 

 

 

 

 

細かい箇所。

 

 

 

 

 

 

 

内装。

 

 

内装は外装ルートよりタッチ等が少しだけ劣る。

劣ると言ってもほんの少し。

 

それを最小限にすべくインナーチューブのアール、内径、材質、接合部等々に気を遣う。

 

 

小さいことの積み重ね。

その小さな積み重ねを各部に施し仕上げていく。

 

 

細かい箇所に何かが感じれるモノに心惹かれます。

ブログでは伝えきれない何かをしています。

 

 

 

 

今週末は定休日である8日土曜日は営業し、翌日の日曜日は休業させていただきます。

勝手な都合で申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リピーター。

 

 

 

 

 

 

 

2台目をオーダーくださるリピーターさんが増えてきました。

 

 

まだ5年ほどしか歴史のないRew10でリピートオーダーをいただけるのは本当に有難いです。

たった一人だけ早くも3台目のオーダーをくれた方がいます。

先日本人にも見てもらってそのフレームが完成間近。

 

 

 

 

1台目はメッセンジャー業務にも耐えうるタフなピスト。

2台目もタフなロード。

 

もうタフな自転車は揃っている。

なので3台目は真逆の軽量でキンキンな、例えるならば日本刀のようなものが良いというオーナーの希望。

 

 

 

 

 

SNY's 3rd Rew10

 

 

 

 

 

SNY's 3rd Rew10

 

 

 

 

 

SNY's 3rd Rew10

 

 

 

 

 

1.23kg 

 

 

数値や持った軽さよりも、走行感の軽さが肝要だと思っているが、今回は細部軽量化を意識し、相当に削り込んだりして頑張ってみた。

フィレットロウ盛りもいつもよりライトです。

 

うちのフレームではこれが今のところ最軽量。

普段タフなものが多いですが、こういった軽いフレームも勿論作れます。

 

 

 

無論、通常使用で耐えうる強度はだしたつもりだが、タフに作ったものと比べると軽い反面、ぶつけたりしたらかなり凹み等に脆いフレームとなります。

経年の使用における強度もやはり低下する。

 

うちはタフに作ることが多く、平均重量は1.7kgほど。

軽量化して400~500gほどの差、軽さの対価として目では見えない耐久性が低下するので、軽さとタフネスどちらを優先するかはその人次第。

 

パイプが肉薄となり軽快になりますが、同径の肉厚なものに比べてパイプ自体のコシも少なくなります。

 

でもここまで軽ければ、並のクロモリの軽さではないのでさぞ軽快なことでしょう。

 

 

 

 

お越しくださったお客様によく説明させていただきますが、すべての性能を伸ばすことはかなり難しいと考えています。

なにかを伸ばせば、対極にある性能が低下する。

万能タイプはどうとでも扱えるが、専用車に比べて一個の性能では当然劣る。

 

必要な性能だけを伸ばすのが最善と考えます。

不必要なものは切り取り、必要なものだけ研ぎ澄ます。

今回もそうやって作らせてもらいました。

 

 

 

 

 

だからうちは相談が少し長いです。

何が必要か、それはお客様の要望次第です。

難しい数値とかではなく、こうやって乗りたいとか、いままで乗ってこう感じた事や、その他諸々の頭の中にある考えを明確に伝えていただくことが大事です。

 

リピーターさんは、その辺は阿吽の呼吸。

相談してて明快です。

初回の方はじっくりと伺います。 

 

 

 

 

 

軽いものこそ良しとされがちな業界ですが、重量の軽さを追求することが走行感の軽さに必ずしもつながるとは思っていません。

必要な性能を確保した上で、出来る軽量化をするというのが良く思います。

 

 

 

自転車は持つものではなく、乗るもの。

そこを重要視していきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

材料。

 

 

 

 

 

 

Lug

 

 

ラグも同じようで色々とある。

 

 

 

3つシートラグの写真。

左から、プレスラグ、日本製ロストワックス、台湾製ロストワックス。

 

 

 

 

プレスラグは素材は悪くないが、ラグカットしないとありえないぐらいチープな仕上がりになる。

クランプダボ部もプレスゆえに丸すぎて、印象はかなり懐古的か安っぽく見られがち。

こういったそのままではイケてないラグも、良い形状にカットして薄く削り込んだり、しっかりと手間をかければ決して悪くはないと考える。

当然、当工房でこのラグを使うときは相当に手間をかける。

 

 

 

ロストワックスは日本製と台湾製できめ細やかさがまるで違う。

 

台湾製のは形状や規格が様々存在し、選べる反面クオリティが日本製に比べ落ちる。

表面が比べて少し劣るが、しっかりとしたロウ付けと仕上げをすれば悪くはない。

適合パイプ径も豊富で多種多様の製作するのには良かったりする。

 

日本製のは種類がなくショートポイントで個性は控えめだが、ラグのアールや表面や内面もなんとも美しく精度も高い。

質感も良く端面も薄い。

マテリアルだけで見たときの美しさは類を見ない反面、ビルダー側の技術をあまり要さずとも、比較的綺麗なフレームが作りやすい。

材料として本当に素晴らしいが、そのままでもなんとなく形になってしまうところは作り手の心意気と個性を見せにくい材料ということになってしまうかもしれない。

少なからず個性を込めるのがうちの信条、材料に頼ったままではなく少々削って使用する。

 

 

 

 

 

材料を生かし、持てる技術で個性を。

 

材料のせいにせずしっかりと性質を見極め、良いフレームを作りたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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