永きカスタムでした。

 

 

 

 

 

 

 

2年越しのカスタムがやっと終わりました。

 

おおよそ2年前、旧いMONGOOSE DECADEをカスタムしたいとご依頼を受ける。

 

 

 

たしか最初はフォークにUブレーキ台座を取り付けるのと、芯出し修正。

 

納品し加工箇所の問題は解決したものの、その後組み付けをされた模様で新たにむず痒い箇所が。

 

 

 

 

 

またお問い合わせを頂戴し、ジャイロのために必要なアウター受けを設置。

 

 

 

 

 

またまた繰り返し、今度はジャイロの上側のアウター受けをお手持ちのステムに設置したいというお問い合わせを。

 

 

 

 

 

またまたまた繰り返し、ステムをベタ下げするとジャイロ可動部が干渉するのでしっかりと保持しながらクリアランスを確保する特殊パーツを作って欲しいというお問い合わせを。

 

 

 

 

 

『またお世話になるかもしれません。』と言われ、いくらでもお付き合いするのでいつでもお待ちしています。と毎度の如く返す。

 

 

 

 

 

 

またいらっしゃるかなとお待ちしていたら、今度は作業依頼ではなくやっと組みあがったよと見せにいらしてきてくださった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな短い文章で書いたり、写真で見るほどあっけないものでないですが、この方のご苦労と繰り返し繰り返しの作業が色々詰まった一台です。

 

 

自転車を一台問題なく作り上げるというのは思う以上に本当に大変なことですが、特殊なものや旧いものとなると予測もできない事が多いのでなおさら大変な内容となります。

自転車って乗り物は一か所ダメだとたちまち動作しないので、きっちり行うほどに難しい内容となります。 

 

 

 

 

このお客様は他だとできないような加工なのでと、理解も深くうちを信頼してくださり足繁く通ってくださいました。

どんなものでもどんな組み合わせでもなんでも加工ができるわけではありませんが、信頼してくださるのであれば己の出来る最大限でお応えするしかありません。

 

 

色々と大変な作業もありましたが、今となれば良き思い出。

完成してほっとする反面、一抹の寂しさもなくもない。

 

 

 

一台を完成させるカスタムで、ここまで根気よく何度も通ってくださった方は稀です。 

熱意を感じるとお応えしたくてたまらなくなる性分です。

 

なにはともあれ、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月別 ARCHIVES

https://www.instagram.com/potalmetalpot/