Rew10 Brass stem "T-1000"
元は丸棒の塊、中空仕様だが出来上がりも重厚な塊の真鍮削り出しステム。
機械加工と手作業を駆使して製作。
あの流体多結晶合金製の悪魔のとろっとした液体のような質感を求め、仕上げにおいても全体フィレット研磨の意地の塊。
フレーム製作時も液体のようなフィレットを求めているので、常々イメージしてるのはあの液体金属野郎。
ヤツが液体状態でステム形状に変化したらこんな感じかなと。
嫌ってほど厄介な製作だった。
使用するにあたり走行性能に関しては正直デメリットしかない馬鹿げた産物かもしれない。
ただ自分も含め、真鍮に魅了された人間には所有欲に憑りつかれるという性能に特化した呪物。
磨き上げたので放置するとすぐに酸化が始まり、質感に変化が現れる。
クソ重の曲者だがその分超級タフガイ、長い年月かけて変化する質感と刻まれていくキズを堪能していただきたい。
数年後が楽しみな一品。