自分と同じく真鍮を愛するお客様方がいらっしゃる。
自転車は軽く速くなくてはならない。
そんな事を求めなくとも良い自転車の世界もある。
所有欲を満たし楽しく自転車に乗るために一部の自転車乗りが求める趣という性能。
真鍮はそんな素材。
以前製作した文鎮のようなクランプは無駄な箇所が多かったので今回はよりシンプルに。
軽量を求めるのは真鍮使う時点で筋違いなので、肉を削ぎ落とすような造形でなく真鍮の素材感が生きるように丸っこく仕上げました。
アクセント的に遠慮がちな銘切。
銘は見えにくいところに切られているのが粋でありますが、 お客様の心理としては見せたいという方が多いので、ひっくり返して使えるリバーシブルにしました。
一応表が銘がない面なので、裏側に返すとサウスポー仕様的に左側に六角ボルト穴がきます。
少し小柄なM6ボルト仕様に、ゴツさと強度を強調したM8ボルト仕様。
別々のお客様お二方分ですが、求めるものの違いでこうなります。
これはオーダークランプで無垢の塊材料から削り出しているので径など自在です。
うちのパーツは大量に作って沢山売るつもりもないので、手作業にこだわってます。
こういったパーツをご依頼くださる方は数多くのリピートオーダーを頂戴しています。
自分という人間を信頼してくださり自分が作るものを好んでくださる。
人ありきでないと本気で作れないようです。
いつもご愛顧いただき有難うございます。