足繁く通ってくださる良き常連さんのY氏。
この自転車は彼の持つ隆天弐號機、リピーターさんです。
壱號機はピストでしたが、今回はCXベースの街仕様。
あまりかつぎはしないのでトップのアウター受けは斜め下。
非常にシンプルな仕様で仕上げましたが、オーナーさんの何か一つ欲しいということで、ご要望入れつつのこちらのアドリブで一発アクセントを取り入れてます。
真鍮の笹型巻きステーです。
鉄の巻きでもそこそこ手間かかりますが、うちのアイコンでもある真鍮を気合いれて組み込みました。
まあなかなか大変な作業でした。
勿論メッキじゃないですよ、当然インチキはせず真鍮がばっちり構造物として入ってるので剥がれるなんてことは皆無。
隆天銘とオーナーさんのご希望である九曜紋もさらにワンポイントに。
アクセントは一つで十分なのでヘッドバッジやロゴは排除。
バッジなどなくとも笹に切られた銘で主張できるし所有欲もあることでしょう。
定石的仕様を取り入れつつもそれを少し破り個性を込めてみたつもりです。
海外様式のそのまま模倣ではなく真鍮という素材と銘に込めた大和魂。
非常にシンプルながらもしっかりと存在感ある良き一例。
その他変わった仕様もあったりするので探してみてください。
素晴らしき塗装でそれをさらに引き立ててくれたBOREDと、確かな技術で組み上げてくれたEFFECTの環七連合に感謝です。
シンプルに渋い自転車、目指すべきところです。
一人一人のお客様に気に入っていただけるよう、今後も気を引き締め各々の個性とご要望にお応えできるように頑張ります。