自転車乗りだと比較的珍しい、かなりのブーツ好きな自分。
鉄工業を営んでいるのでこうなる必然もある。
仕事でもプライベートでもがっつり活躍してくれている相棒、WHITE'SのSEMIDRESS。
数多くのブーツを履いてるが、ラストが足に合うのかソフトトゥのせいなのかクロムエクセルの革質なのか、コイツが一番しっくりくる。
しっかりしていながらしなやか、ワークブーツでありながら名前の通りほのかにドレッシー。
シンプルで本当によく出来た靴。
一応お客様対応をさせていただいている客商売、クタクタに汚れたワークウエアでも足元は僅かばかりドレスに。
知っている人にはもったいないとか言われたりもするが、ワークブーツとして一番全うな使い方。
真の良さは仕事で使ってこそわかる、仕事で履かないのがもったいない。
愛ででやればなかなか壊れない。
ブーツってのはスティールフレームと通じるところが多数あると勝手に感じている。
カーボンフレームのようにスニーカーのほうが軽くて軽快だが、ブーツはスティールフレームのように重いがタフネスで趣に溢れ味わいがある。
細かなオーダー製作ができて、修繕やカスタムなんかも出来る、製法も古き良きもの。
ちょっとしたサイズ感で見え方も履き心地も変わる、自転車もまさにそう。
ジワジワと忙しくなってきてやること多数な昨今、ふと足元見れば同じく靴もくたびれている。
楽しいご予約相談を終え、製作に集中すればうっかり工房宿泊決定なこの時間。
集中力も切れたところで、半年ぶりぐらいに夜な夜なオイルでも入れてやるとします。
ワークブーツをドレスシューズのようにテカテカに磨きあげるのはあまり好みでないので、少しだけ油分いれたら適当で終わり。
少々やれてるけど朽ちてないぐらいがちょうどいい。
良いモノを使うのは良いモノを作るのに良い影響をいただけます。
こういった普遍的で実によく出来ているこの素晴らしいプロダクツのような製作をしたいものです。