ずっと前から取り入れたかったベルトドライブを愛車に導入しました。
お客様の受注分にもベルトドライブご希望が数台あるのでこの機に。
お客様の分を作る前にがっつり乗って、どんなものかしっかり体感し理解し、それから製作をきっちり遂行したい。
これをするかしないかで大違い。
仕事放って自分のをいじるわけにもいかないので、業務外の早朝にインストール。
我が愛車は組みあがるとトラブルなく非常に調子良いですが、いじくるのは少し大変。
油が要らないのでチェーンカバーともおさらば。
自分は4ピンより5ピンのクランクが好きなのですが、欲しい歯数が4ピンの104㎜しかない。
ベルトドライブは歯数とPCDが限られるので、はまるとクランク選びに難儀します。
常連さんが不要で置いていったクランクが転がっていたので、愛車の雰囲気に合うよう少し細身に削り込み表面荒らしてとりあえず適当ながら仕上げる。
大したクランクでないし、コールテン鋼で出来た鉄むき出しの我が愛車にはコーティングの類などなくて良い。
チェーンライン出すために真鍮ワッシャーを旋盤で一加工。
シングルピンがなかったので表側にも真鍮ワッシャーを盛る、結果愛車に合い好都合。
MTB用のクランクばかりなPCDなので、Qファクターが広くなってしまったのが少し痛い。
PCD104㎜で、ホローテック2やGXP等のBB、ロードほどのQファクター、かつシンプルなクランクがあったらどなたかおしえてください。
なければ作れって話ですが、クランク作りのきつさは身に染みて知っていますのでやめておきます。
リアの3爪コグは、シマノ純正やスターメーよりかなり高精度。
その分少々はめにくいですが、はまればガタなくガッチリ。
なかなか気持ちよい。
ベルト導入を見越してのエンド分割機構がやっと生きる。
油汚れでコテコテだった銘切もあらわに。
油汚れとお別れ、 これでますますメンテナンス要らずに。
耐久性も通常のチェーンよりもかなり高いという噂なのでそれも良し。
日々乗る道具ですから、メンテナンスが少なく済むのが好ましい。
さて日々しっかりと乗ることにします。
愛車のカスタムもほぼ終了。
乗りたいと思えしっかり使いそうな欲しい自転車もあと僅か。
Rew10worksとしてはまだまだお見せしたいものはたくさんありますが、生涯で所有する私物自転車の終盤がしっかり見えてきています。
何か寂しいような気がします。
何十年と乗り続けたら、貫録も少しは出ていることでしょう。
永く経年変化し続ける愛車、本当の完成は我が残り人生では無理だろうな。
使用感を刻み込み深みをだしていくカスタムにおいては生涯終えることがありません。
お手持ちのフレームなどでもベルトドライブにカスタムは可能かもしれません。
ご相談お待ちしてます。