ご依頼いただいたオーナー様は刺龍堂というタトゥースタジオをかまえ、個性的な刺青を日々施術してらっしゃる方。
この方の好みとご要望、うちの製法と個性を掛け合わせた一台は、全く狙ったわけでないがスチームパンクの片鱗を感じさせるようなものに仕上がった。
見かけ倒しでなく乗って良いものにすべく、細部を作り込むのが異常に大変だった。
培ってきたものを総動員しつつなんとか乗り越え、また思い入れの強い一台となった。
フレームビルドとは少し異なる、自分の追求するカスタムビルドが色濃い自転車。
ご依頼主様のご厚意と、こういったものがきちんと作り出せるようになった経験をくださった今までのお客様に深く感謝したい。