久しぶりの炙り曲げ。
1本曲げてほんのごく僅かアールに乱れがあり納得がいく出来にならず失敗。
2本目で納得いく曲がりに。
失敗すると大事な材料がゴミと化してしまうので、神経使います。
今回は全体曲げでなく、アールがきつめな部分曲げなので砂を入れての作業。
砂や諸々、状態が良くなかったりするとパイプが破裂したりして危険。
炙り方や力加減がまずいといびつで均一な面にならなかったり、シワがよったりする。
一度変形すると二度と元に戻せない。
自転車パイプはバテッド加工がされていて肉厚が変わる箇所があるので、その辺も注意して曲げる。
一本目は悔しくもこのバテッドの際付近のアールが少し乱れた。
完成後に塗膜をのせても乱れのない光沢を出すには良い曲げが必要。
以前は1本曲げるのに何本オシャカにしたことか...
数撃ちゃ当たる的作業はよろしくない。
もう少し曲げのご要望が多く慣れていれば一発で出来たかも、久々の一発目は感覚が鈍い。
今回の一本目の失敗は勉強になった。
失敗は痛烈に問題点を突き付けてくれる厳しいやつだが、問題点を逃さず見極められれば有難くもあるかもしれない。
まだまだ天上見えぬ我が技術、常に一発でこなせるよう追求せねばなりませんね。