現在使用している機材は創業時から使っている。
創業当時は特に資金乏しく、移転前の極狭小4畳半のイナバ物置におけるもので選んだ。
卓上機ばかり、プロが使うには小さい機械。
工作機械はある程度大きいほうが剛性に富み、扱いやすい。
小さい機械は小さいワークなら良いが、基本的に剛性がなく切削面がぶれやすい。
何人かのお師匠から言われた有難い言葉がある。
上手く出来ずとも道具のせいにするな、お前がその道具を使えていないだけの事だ。
うちの機材はおおよそ中古のポンコツ、小さいなりの扱いがある。
ハンドルの送り、刃物を当てる角度や切れ味、扱いやすいようにカスタムしたりオーバーホールしたり、足りない所は己の腕でカバーする。
もう少し大きい機械が欲しいと思いつつも、腕も上がったのか扱い方を身体でわかってきたのか、コイツらが良く動いてくれて思う製作は出来てしまっている。
ポンコツどもだがずっと一緒に頑張ってきてくれた頼もしい仲間。
今後も活躍してくれるであろう自作の鉄冶具なども小さなコイツ等のおかげで作り上げることが出来た。
思い入れ深く使えるのに乗り換えるのも些か忍びなく、再起不能にでも至らなければずっと使ってやりたい。
数年ぶりにバラしてオーバーホールでもしてやりたいが、仕事が色々あり...
もう少し我慢してくれ仲間たち、ごめん。