先日紹介した自転車のブレーキレバー。
自転車全体との調和を考え、ベースが鉄で握り部が真鍮。
ベースはこの後、黒錆を施して色調も全体と合わせた。
形になり写真見るだけだと実にあっけないかもしれないが、ブレーキレバーを作るのははじめてゆえにこれに至るまでは苦労した。
アクの強いデザインにせず、道具としての良さを追求し、ヴィンテージのような自然な感じを追求。
中心部にはベアリングを仕込み、動作も良し。
手作業の一品製作と大量生産の市販品とはすべての性質がまるで異なります。
想像・開発・設計・試作・製作・仕上げ・検査...
失敗や不具合でればまたやり直し、心も折れかかる。
自分のためではなくお客様の製作、勿論形になっているだけでは駄目、責任が圧し掛かる。
これらをすべてたった一品のために注ぐ、手間は相当。
市販品の相場などまるで当てはまらない世界ですが、理解と情熱のある方はなんでもご相談ください。
出来る製作ならなんとか形に致します。