ラグレスのフィレット仕上げがなされたフレームはうちで人気です。
自分が強く推しているわけではないのですが、REW10はラグレスだと言われたりします。
ラグドも得意ではありますが、何故だか世間様ではそのようになっているようです。
まあ施工数が多いのでそうなってしまうのかもしれません。
ラグレスフレームを作る際にこだわっている部分を一つ紹介してみます。
軽量化を効率的に施すのと必要な箇所に有効な強度を持たせるため、肉厚にしたりする箇所があります。
主にヘッドチューブ両端とシートチューブ上端です。
ヘッドチューブは軽量化にシビアでない場合は少し厚めのチューブを使いますが、軽量化を狙う場合や使うチューブによっては補強が必要となります。
ヘッドチューブ両端のヘッドパーツ挿入部はある程度以上肉厚が必要な箇所。
肉薄にすると不調が出やすいので、REW10ではある程度以上の肉厚を常に確保しています。
シートチューブの上端はトップチューブとシートステー2本の接合受け部分でもありますので、肉薄ですと溶接歪みの影響が出やすく内径が狂いがちになりやすいです。
しかもシートクランプがある箇所で薄いと伸びや変形も出やすい。
うちの製法ではありませんが、一般的な補強は上の写真のようなものになります。
ラグレスフレームでも部分的にラグ形状になったり、段差がついたりします。
特殊なご要望でも無い限り、折角スムーズで平滑なラグレスフレームはとことん段差を無くしたいとREW10では考えます。
ヘッドとシートにそれぞれ補強を入れ、フィレット仕上げにてスムーズで段差なく仕上げます。
補強のエッジとフィレット部分が重なってぼけたりするのも好みませんので、少々手間かけて仕上げてます。
手間はかかる手法ですが、全体の仕上がり統一感がでます。
ちょっとしたところに凝った、そんな造詣が好みです。