写真の鍵やらついているほうが自分が数年愛用のレンチフック、横のは製作したての新品です。
写真より実物のほうがわかりやすいのですが、使い込むほどに鉄の黒みが増して真鍮の奥行きもでます。
日々お使いいただくことにより程よく弱く柔らかい研磨効果があるので写真の通り赤錆などは発生しにくいです。
むしろ使わずに長く放置すると錆も発生しやすくなりますのでご注意を。
特に磨いたりなど、メンテナンスの類はこの数年全くしておりません。
スパナ部の真鍮もキズなどが入りとても良い雰囲気です。
質感を楽しみつつ、自宅と工房の大事な鍵をしっかりまとめてくれる欠かせないものになりました。
ベルトは2本とも私物のサンプル。
ナチュラルは仕事で使うと油汚れや粉塵などですぐ黒くなってしまうのでプライベートにて毎日使用。
ブラックは業務用として毎日がっつり仕事で使用したものです。
ナチュラルの色の変化は勿論、シボの感じも変わってきてます。
最初は固いレザーですが、サンプルはかなりしなやかになってます。
バックルとカンの真鍮も色調の変化と照りがあります。
銅リベットの変化も良い感じ。
シボがありキメが粗めのレザーで、金具も留め方も無骨、職人の道具感のようなものを追求したベルトです。
30㎜の幅も程よい主張でうちなりのベスト幅です。
仕事もプライベートももうこれだけ、自分が愛してやまないものでなければお客様に販売できない。
私物の通勤用レザーバッグもクタッとしてきて、非常に良い。
しっくりきすぎて製作してから通勤で全く他のバッグを使わなくなってしまった。
作業着の洗濯にどっさり詰め込んでも、帰り道にビールと食材をしこたま買っても、長めのロールトップゆえドサドサっと放り込める大容量。
クソ重いバッグで自分みたいな奴にしか当てはまらない仕様ですが、使っていて兎に角心地よく楽しい。
クロムエクセルのレザーも素材に選んで本当に良かった。
道具を過保護にしたりメンテナンスに手間をかけすぎたりするのがあまり得意でないので、雨の日用防水カバーなんてものを趣味のミシンで縫い上げたものの、結局一度しか使わず雨の日も豪快に濡らしてます。
多分今後もカバーは全く使わない。
水に強いレザーですし、防水処理も少ししたので表面で水が玉になり、自分の通勤圏内では内部浸水はほぼありません。
ヌメ革のような水シミが極めてできにくいので、全く粗野に扱っても応えてくれるタフガイ。
質感も本当に恰好良い。
手間はかかったが作って本当に良かった。
一生使ってやる覚悟です。
愛車もかなり雰囲気変わってきました。
お客さんのものに比べ自分のものはかなり荒めの仕上げでしたが、ただ汚いようになってしまうのも考えもの。
次々出来上がっていくお客さんの仕上がりに自ら触発され、ステムとトップチューブのステンレス部を夜な夜な仕上げてみました。
真鍮は元がある程度磨きこんであるほうが良い味でます。
キーフックのように常々擦れて微弱研磨されているような状態なら良いのですが、ステムはフックほどは触れる箇所でないので、以前の荒目仕上げではもの足らなくなりました。
自分の撮影が芳しくないのもありますが、素材の味わいは写真では伝わりにくい。
磨いてからの実物は斑状のムラや緑青なども良くなった。
素材そのままでいける金属は面白い。
錆を嗜むことが出来るコールテン鋼も少しずつ味わいを増してます。
錆加工やペイントでなく、ただ自然発生した本物の錆。
通常なら忌々しい錆ももはや味方、リアルな錆が我が所有欲を満たしてくれます。
対してステンレスはほぼ変化が生じない素材なので、あらゆる意味でコントラストつけて磨きこんでみました。
バテッドチューブを構築するための接合部であるフレームの真鍮部分は、もらい錆も防ぎ美観も良くしてくれます。
このように我が愛用品はなんでも素材の味わいが楽しめつつ、自分の求める使い勝手を追求したものが多い。
願わくばモノは永く使い続けたい。
それには耐久性が高いだけでなく、飽きないというのも重要項目。
飽きてしまうようなデザインや、時代の流れで風化してしまうようなものもあまり使いたくない。
勿論見た目や質感だけでなく、使っていてある程度以上は快適なものでなければ永くは使えない。
まだまだ使えるのに飽きてしまって使いたくなくなったり、劣化するような素材では永い付き合いができない。
日々不快感なく快適に使えて変化を嗜む事が出来るもの。
自分にとってそれが永く付き合うことが出来るモノであります。
明後日24日の日曜日にこういったサンプルもご覧いただけます。
珈琲や軽食を楽しみつつ、うちの商品と工房の雰囲気でも楽しんでいただけたら幸いです。
朝10時~15時まで開催してますので、是非お越しを。
皆様のご来場をお待ちしております。