友人の古美術上田弐號機。
鉄フレームだけどアルミラグ風な特殊ラグ。
今回もクドさがでないようにシンプルさに気を付けました。
旧式カンパの逆爪エンドにベルトドライブという変わり種。
このミスマッチな組み合わせの施工には少し手間がかかりましたが、なかなか良く出来たかなと思えます。
自分の愛車にも搭載のベルトドライブ。
一度使うとチェーンには戻りたくないぐらい違和感も特になく非常に良いです。
我が愛車、以前にタイヤを履き替えてから全く手を付けずベルトのテンションを張り直してませんが、全く伸びが生じず快適です。
気付けばたるみが原因の張り直しをしたことが無い。
一日30km弱乗っておりますが、チェーンだったらたるみがでて何度か貼り直しが必要だったことでしょう。
当然オイルも不要なのでメンテナンス頻度が格段に下がります。
ギアとベルトを見ても摩耗も少ししか生じておらず、耐久性の高さが見て取れます。
動作抵抗も非常に少なく、動作の軽さと静かさもかなり良好。
完全ドライなのでパンツを捲らずとも汚れない。
なにやらベタボメですが、デメリットはあります。
搭載できるフレームが限られる、パーツ規格が少ない、コスト高、外装変速不可で内装ハブかシングルしか使えない等、少々曲者。
レーシング傾向の性質ではないですが、適合する仕様で使う用途も適合していればメリットが目立ちます。
搭載してから一年半以上経ち通勤でずっと使ってますが、これといってトラブルも何もありません。
こんな仕事を生業としている自分ですが、やはり必要メンテナンス頻度は少ないに越したことは無いと考えます。
頻繁に調整やメンテナンスが必要なモノは、ある種良く出来ていないモノと認識します。
使う用途に合わせ、初回組む際には手間を惜しまず作り上げれば、こういったものは非常に長く快適に使えます。
駆動するモノというのは永劫メンテナンスフリーというのは無理、でも回数も手間も減らせる。
極微細な不調の兆しがあれば適切に察知し、速やかに手を加えれば少ない回数かつごく簡単なメンテナンスで済み日々快適です。
ベルトは駆動音が非常に静か、使っている内装ハブもフリーの音がないので、自転車の声が聞きやすい。
心地よい機械音も良いですが、自分は無音派です。
市販のフレームでもカスタム施し条件を満たせば搭載可能です。
ご興味ある方は是非ご相談ください。
ベルト仕様のフレームオーダーも随時承っております。