自転車もその他プロダクツも、以前のREW10よりシンプルになっています。
ただシンプルにしても個性もない。
何かしらの箇所に細やかな作り込みを取り入れたいところ。
REW10ならではの何かを。
日々の仕事で気を付けている事の一つです。
今回は物凄くシンプルなピストをコンプリートで組ませていただきました。
特筆すべき強い個性を感じさせない至ってシンプルな一台です。
シンプルさに強い思いをお持ちのお客様だったので、相談の結果で主張はほんの囁く程度ということに。
ヘッドバッジもロゴも全く無し、シンプルの極みで潔い仕様です。
シンプルにと言っても、すべての箇所を定石通りにして欲しいというご要望ではないです。
定石に反した箇所もあったりするのがREW10のビルド。
ジオメトリーなどにも一工夫あり、ポジション合わせは勿論の事、乗り手が乗車時にスマートに見えるようにもしました。
詳しくは割愛します。
REW10では、当工房で作らせていただいたフレームや、修理や改造をさせていただいた自転車などのパーツ手配や組み付けは承っております。
納車後のメンテナンスなども快く承っております。
必要はパーツ類はすべて取り寄せとなりますので、普通に行う組み付けのみでしたら近くの自転車店で行ってください。
いままで密かにしてましたが、実はうちで組むとちょっとした特典付です。
フレームなどの製作物のみならず、もっともっと細やかな箇所も大事です。
うちで組み付けなどをすると、ネジやワッシャーなどがカスタムされます。
サービスなのですべての箇所を行えるわけではありませんが、出来る範囲で改造を施します。
この写真だけでもうちならではカスタムした箇所は7~8か所。
多くの方に気付いていただかなくても良いです、こちらの好きでやっていますし感謝からのサービスです。
シンプルさの追求にこんなことしたり、
旋盤でこんな作業をして、
こんなワッシャーを作って、
こうしてはめたりします。
訳あって130㎜エンド幅をご所望だったので、デュラエースのピストハブの軸を入れ替えたカスタムです。
真鍮でも問題ありませんが、一応軸部分なのでワッシャーには強度のある砲金を用いました。
ナットとツラ位置合わせるとスマートです。
シンプルな一台はただ形にするだけだと面白みに欠けたりもします。
それならば細部こそが真価を問われる箇所。
シンプルゆえ、それを崩さぬように気を払いつつ、出来る僅かな領域に深い可能性を感じます。