当工房は可能な事であればなんでもご依頼お受けしております。
今回はカスタム事例を2台紹介します。
まずは知人経由で承った一台。
お預り時は麻紐で留められていたワイヤーの処理が気になっている模様で、出来るだけ多くの箇所を内装仕様にして欲しいとの事。
内装処理はパイプの肉厚や各部仕様によって、適正の施工方法が変わります。
今回はメッキは守って欲しいというご要望、そして肉厚は十分なフレームセットだったので穴あけのみの内装処理です。
ハンドルとフォークも内装処理を施し、リア三角は内装処理せずに紐留めでなくガイドを設置という事になりました。
その他ついでに細かく気になるところも伺って、出来る限りそれを解消します。
加工する際はほぼすべての事例でパーツを取り外す必要があるので、全バラシして加工に入ります。
一人経営で不器用な自分は加工してる最中に写真を撮ってる余力など無いので、いきなり完成後の写真です。
このフレームには幸い大きいガセットが付いていたのでその裏側に穴を開け、見えないように&強度低下を考慮した穴あけ位置。
アメリカンBBなのも幸いしてBB付近もいささか通しやすい仕様でした。
ハンドルは肉厚なものだったのでこれも幸い。
フォークはクラウン付近のコラム根本に穴あけて通す手法に。
元の内部水抜き穴が小さく施工は難儀しましたが、ワイヤータッチも許容内でなんとか通せました。
あとはちょっとした細かいところいじりなから再組み付けをフィニッシュです。
続いて現行のMUDDYFOXをフルカスタムしたいというご要望。
所謂自転車店でないREW10はメーカーラインナップの最新情報は疎いので、古き良き旧車イメージのMUDDYFOXがいまだにあったのと、現行モデルが立派な現代仕様になっていたのが意外でした。
これをあえて細部にREW10のテイストと、少し旧車感のある仕様を盛り込んだようなカスタム内容で相談が進みました。
ディレイラーは使わないということなので、変速系のダボはすべて除去。
ディスクブレーキは使うけどワイヤー引きしか使わないという事で、油圧対応のダボでなく通常の割りダボに変更。
リアキャリアは付けないので、リアダボ穴は綺麗に埋める。
フロント29er、リア650Bにしたいというご要望もあり、フォークは他のものを持ち込み。
確認させていただき特にジオメトリーでも問題ないので、このフォークも搭載決定でワイヤー引き対応にダボ変更。
パーツの選定もある程度お任せいただいたので、主要部分と全体の雰囲気のみのご要望をいただいて細かい他はこちらで選別。
焼けて部分剥離してしまった塗装は、足立のZさんで綺麗に剥離再塗装してもらって良い感じです。
組み付けにはREW10でよくやっているネジカスタムを盛り込みながら行う。
旋盤加工でネジ頭を美麗に仕上げて、真鍮ワッシャーを各部に鏤める。
アウターワイヤーカップとニップルは、メッキ無しの真鍮無垢仕様。
インナーエンドキャップも真鍮。
スペーサー、ヘッドキャップはREW10製。
パッと見は目立たないけど真鍮好きな方には所有欲を高めてくれる、細やかで欠かせぬ薬味。
懐古と現代仕様が混ざった面白いMTBに生まれ変わりました。
ガッツリ乗ってあげてください。
このようなカスタムも快くお受けしております。
自転車屋さんで出来るような普通のパーツ組み換えなどのカスタムなら、お近くの自転車屋さんのほうが現物在庫もあるので、すべて取り寄せのうちよりも自転車屋さんで行ったほうがスムーズかと思います。
金属加工やREW10テイストを取り入れたようなカスタムご希望でしたら、うちでやっていただくと特有の改造ができます。
そういった際は是非お問い合わせください。