REW10の自転車フレームは今までずっと形式の決まっていないフルカスタムオーダーのみでやってきました。
決めていくのが難しそう、オーダーの進め方がわからない、うちの敷居が性質上どうしても高く見られがち、などなどの理由で当工房にお越しになれない方も多いかと思います。
オーダーは特別難しくはなく抽象的な伝達でも十分で、ぼんやりとでもこんな車種がいいとかこうやって乗りたいなどの最低限のご要望さえあれば具現化できます。
オーダーの進め方に特に決まり事はなく、ご相談くだされば個々のご都合もふまえて案内しています。
昨年からは予約制ではありませんので普通にお越しいただいても大丈夫です。
敷居の高さなんてものは実際あってないようなもの。
こちらとしてはどんな理由でも気にしていただきご足労いただくのは光栄の限りだと常々思っております。
ゆえにご来客はご覧になるだけでもいつも歓迎です。
包み隠さずありのままの内情はこんな感じです。
でも何故だか敷居が高くなってしまうのは職人について回る因果。
どなたでもわかりやすくとか、どなたでも入りやすくとか、いろいろ改善を考えては見たものの、おそらくうちの性質では難しい。
こんな事を考えつつもいつも深みへ歩んでしまいます。
そんな最中、声をかけてくれたのが仲良くしてくれているご近所BLUELUG。
うちのフレームを販売したいと。
有難いお声がけいただき、モヤモヤしていたストックモデルの開発開始。
ブルーラグの面々と相談し彼らも扱いやすい内容にするべくまとめあげてきました。
基本に立ち返り、車種は純粋なロード。
ルックスも鉄フレームの基本的な仕様でごくシンプルに。
どなたでも扱いやすいような癖のない性能。
途中の苦労も飛ばして簡単にまとめすぎですが、こんな流れで生まれた『REW10 RR29』。
当工房初のストックモデルであります。
どうやらREW10はラグレスのイメージが強いようなので、頑張ってラグレスの仕様になっています。
手間のかかりがちなラグレスでも、売りやすい価格になるようにカスタムオーダーモデルと異なる合理的な作り方をしています。
比べると表面の細かな表情は異なりますが、乗るのに十分な仕上がりです。
このプロトタイプはブルーラグのウエンツが乗ってくれているもの。
シンプルなので組み方も幅広くいけると思います。
ヘッドバッジは前から温めていたデザインを採用しました。
このバッジはストックモデル専用のものになります。
カスタムオーダーのフレームには取り付けできません。
重量はそこそこ軽く仕上げ、乗り味も高評価いただきました。
気になる方はブルーラグ上馬店のダンカンとウエンツが乗ってくれてますので、彼らから直接聞いてみてくださいね。
このストックモデルはブルーラグのみでの販売となります。
当工房と当店にいらしていただいても販売しておりませんので、ブルーラグ各店にてご覧になってください。
ブルーラグの間口の広さと良きサービスのおかげで、当工房では成し得ない事が叶います。
近いので意思疎通も非常にやり易く、うちのフレームを販売しようとしてくれる社長やスタッフさんたちに深く感謝です。
欠品でも納期早めにできるように整えているところですし、価格もカスタムオーダーに比べるとお安くなっております。
数は多くないですがとりあえず4サイズ用意しています。
すでにブルーラグ各店舗で販売が開始されているらしいです、そのうちアナウンスもあるでしょう。
意外と少なくなってきた鉄らしいシルエットのロードバイク。
鉄の基本、ぜひご堪能あれ。