エンド回りが曲がってしまったので修理を...
というご相談はかなり多いです。
この手のエンドはこじんまりとしていて格好良いのですが、自転車として普通に乗ってかからない負荷にはめっぽう弱い性質があります。
こういった構造のエンドの修理件数は多いのですが、件数が多いという事はそのまま強度を物語ります。
曲げ直して直すのが通常で曲げ直しも可能ではあります。
価格も比較的安価で承れますが、その分リスクが付きまといます。
曲がってしまったダメージのある箇所をさらに曲げ直すので、当然金属疲労が2倍かかります。
そのまま乗っていただいて問題のない事が多いですが、保証は出来ず稀に破損に至ってしまっても責任はとれませんので、その旨のご理解が必須となります。
安いなりにその分です。
元のような動作確保は出来ても金属疲労は残ったままになります。
今回は親子2代で大事になさっているフレームだそうで、ご相談の結果でエンドを差し替える手法になりました。
このエンドはREW10おすすめのエンドです。
ただの板型ではなく耳付きなので、縦横に強度のある構造体となってます。
交換可能なステンレスディレイラータブが別体になっているエンドです。
こうなるとちょっとやそっとではエンド本体は曲がりません。
ディレイラータブはぶつけると曲がってしまいますが、曲げ直し可能で金属疲労は本体へは届きません。
今回のように後方に負荷がかかってもタブ部分のみで曲がる事が多く、本体エンドまでいく事はかなり少なくなります。
仮に折れてしまってもタブは交換可能。
ステンレスは粘りがあり塗装も不要、こういった箇所には非常に適しております。
見た目がちぐはぐにならないように差し込みラグ部分は残して、フィレット接合で自然に繋げました。
再塗装でもすれば元からこうだったかのような仕上がりになったと思います。
曲げ直しよりコストかかりますが、このエンド箇所の金属疲労は無になり強度は新品時以上になります。
同じトラブルにあう可能性は低くなり、仮にあってしまった場合でも今度は非常に直しやすくなります。
安い曲げ直しは、位置関係だけ元に近い感じで戻すだけでダメージは残ったまま。
コストかかる差し替えは、金属疲労を部分リセットしより高強度にしつつ修繕もしやすい構造体となります。
クオリティの差はコストに反映されますが、どちらの手法が適しているかは個人個人で選択していただいて良いと思います。
その他各種のカスタムやリペアなど、随時手広く承っております。
とりあえずご相談だけでもかまいませんので、何かお困りの方はなんなりとお問い合わせください。