メール不具合ある程度直っております。
まだ少しだけ不調の片鱗もありますが、今後は従来のinfo@rew10.comへメール送ってください。
ご迷惑おかけし申し訳ありませんでした。
明日の台風で何かなければよいですが...皆様もお気をつけて。
すっかり仕事の紹介も出来ておりませんで、こちらも本当に申し訳ありません。
相変わらず難物的仕事が多く、不器用な自分は更新できなくなってしまいます。
今回は以前よりあくなきカスタム魂をぶつけてくださっているお客様のカスタム品を紹介します。
以前に施工させていただいたこちら、旧輪界の遺物TANGE SWITCH BLADE。
SWITCH BLADEと言いだけあって変える事が出来ても替えのブレードがないというのはもはや愛おしいところ。
以前のカスタムから調子よく使っていただいていたようで嬉しい限りでしたが、さらなるカスタムをご依頼いただきました。
純正のカンチ台座からディスク化したいというご要望です。
取り付けたディスクタブ。
応力を分散するためいつもこういった付け方をしてます。
メタルにはISO規格が一番です。
ホイールがすっぽ抜けないように左右のブレードを入れ替え、爪の向きを変えました。
この辺はオーナーさんの趣向が色濃いところ。
前回やらせていただいた真鍮の下玉レースに合わせ、真鍮のキャップを作らせていただきました。
この後期型のSWITCH BLADEにはアルミキャップが純正で付いてますが、固定方式だけ変えて形状は純正を踏襲してます。
相変わらずREW10と言えば真鍮、輪界で真鍮と言えばREW10です。
不要になったカンチ台座を勿論綺麗に切除しています。
挿入してクランプする部分には付き物のコーティングのちょっとした問題。
塗装は膜厚があるしキズが付くのでNG、ゆえに基本的にメッキとなります。
このフォークの純正状態も黒メッキです。
塗装でもメッキをかけず出来るよう、クランプ部分に旋盤加工で作ったステンレススリーブを入れました。
独自に作ればクランプの締め込みにも耐える肉厚が作れるし、ステンレスならコーティングの厚みやキズなど気にせず素地でいけます。
クラウンの根本に見えるちょっとした段差がステンレスの部分です。
この段差は塗装する際のマスキング位置にも最適だし、下に落ち込む事を防止するストッパーの役割も兼ねてます。
製作したステンレスと元のブレードを良い塩梅の精度で入れて、ロウ付けでしっかり接合してます。
ステンレスに流すロウ付けは少々やりにくいので注意しながらしっかり密着させます。
ついでにこの時代特有のジオメトリーを少し改善させるため、ブレードは切らずに旋盤小物で延長する形をとって肩下伸ばしてます。
見えないロウ付け差し込み部分も長めに取ってますので強度もいささか強化できたかと思います。
自分もSWITCH BLADEは好きで持っていましたが、知人の熱意に負け譲ってしまいました。
改めて見るとやっぱり格好良いパーツだと思います。
こちらは一緒にご依頼くださったステムのカスタム品。
NITTOさんの二股を短くして、クランプを31.8㎜に変更してます。
ノスタルジックなのか新しいのか、良い雰囲気のあるステムになってます。
カスタム魂の熱い方、熱いご依頼お待ちしております!