基本的にREW10がブログやインスタなどで紹介しているものは、すべてどなたでも受注可能なものになります。
再度作るのが難しいものや、入手困難の特殊な材料を用いないと難しい製作は掲載紹介しない事が多いです。
そんなこんなで紹介していなかった自転車があります。
メッセンジャー繋がりで創業間もない頃から付き合いのある友人の愛車です。
彼の自転車にはS&Sカップリングという部材を用いて分割出来るようになっています。
乗るだけで考えると不要なものですが、輪行を多くされる方ですととても小さく納める事が出来るのはなかなかの威力があるものです。
作った当時はこのカップリングの取り扱いをしておらず、材料は彼自身が入手してくれたものでした。
ゆえにこの自転車は是非紹介したい一台だったのですが掲載しておりませんでした。
現在はREW10でもS&Sを入手できるようになりましたので、今回紹介した次第です。
彼は本当に色々な乗り方と使い方を試してくれて、今回2回目のアップデートをさせてもらいました。
今回はブリッジの追加です。
彼はお世話になっているSIMWORKSさんのスタッフ、塗装はそちらでやられるとの事で生地でお返しです。
ディスク車だったのでブリッジレスでしたが、考えていたより激しい乗り方をするようになって追加しています。
一部でトラッククロスという遊び方が出てきたらしく、それに合わせた仕様に更新です。
輪界の最新情勢に疎い自分は存じてなかったのですが、フィックスでシクロクロスをするという、なかなかハードな遊び方らしいです。
トレンド的情報はお客様から教わっております。
S&SカップにROCKERエンドなどの現代的な仕様と、相反してヘッド周りはラグだったり、モダンかつクラシカルなフレームです。
前回アップデートした仕様で、フレームにネジ小物をたくさんつけています。
一見謎な仕様ですが、フレームバッグを直にネジ止めするための仕様です。
がっつり乗ってくれてるのでキズだらけですが、自分としてはあまり乗らずにキズ一つ付けないように扱われるよりも乗ってくれているのは喜ばしい事です。
国内外色々なところへ我がフレームを連れて行ってくれている面白い人です。
ひたすら工房に籠ることしか出来ないような自分のライフスタイルなので少々羨ましくもあります。
オフでも工房離れるとサボっているような感覚になってしまい落ち着かない職業病なので、我が生業のモノ作りに励みます。
SNSを見る頻度はかなり少ないほうだと思いますので多くは見れてなく恐縮ですが、自分の作ったフレームが色々なところへ行った写真などを見かけます。
自分が連れて行ってもらえた気分にもなって嬉しいです。
自分の作らせていただいたフレームが皆様のサイクルライフを支えつつ共にあると思うと灌漑深さを感じます。