事ある度に色々とご依頼くださっている常連様からご依頼のシートクランプです。
NC旋盤などはない隆天工房ですから、すべて手作業です。
元はただゴツい真鍮丸棒。
精度の必要な内径は旋盤加工をして、ボルトの穴はフライス加工。
すべて手でハンドル操作して切削していきます。
内径をピッタリ合わせ、真っすぐボルト穴をあけ機械加工を済ませたら、後の外周はひたすら手作業。
グラインダ、ベルトサンダー、棒ヤスリ、ペーパー、ひたすら削ります。
これがなかなか大変でかなり地味な作業ですが、削っていく作業は好きなんで根気は保てます。
これも立派な削り出しパーツです。
よく見る削り出しパーツのような雰囲気ではなく、船舶金物のような雰囲気であえて丸っこく作ってます。
鋳物の真鍮っぽい感じで、自分もすごく気に入っています。
ヘッドキャップには以前ご購入くださったダマスカス&真鍮のキャップ。
カスタムを本当に楽しんでらっしゃるガッツあるお客様で、いつもやり甲斐あるご相談をくださいます。
生み出した製品がこうして使われているのを見るのが一番嬉しいです。
願わくばずっとユーザー様に愛される工房でいたいものです。