創業当時からREW10を知っている方にはお馴染みの雷です。
懐かしんでくださる方も僅かにいらっしゃると思います。
オーナーさんのご都合でこの自転車をしばらくREW10で預かる事になりました。
おそらく数か月は預かりますのでお店に吊っておきます。
しかし、改めてこれと対峙すると当時の自分の熱量には脱帽もの、呆れると言ったほうが適しているか。
銘切が平成辛卯年の2011年製、11年前の製作。
あれから場数を重ね技術向上と経験は積んだつもりですが、今の自分にまたこれが作れるか、はたまたこれ以上のものが出来るのか、自問自答してしまいます。
このフレームはただ接ぎ合わせただけでは高確率で壊れるので、見えない箇所の補強をかなり仕込んでいます。
職人仕事は過去の自分と対話できるようで面白い。
当時のお客様は夢見たフレームを具現化するためにガッツあるオーダーをぶつけてくださる方が多かった。
現在はREW10もお客様もシンプルな傾向に沿う形が多く、超個性的なオーダーもいつしか減っていきました。
それでもこういったオーダーを現在お受けしていないわけではなく、REW10は創業当時からやっている事は変わらずです。
『可能な事であればなんでも造形する。』
これは今でも変わりません。
インスタやflickrを遡ってもらうと過去作出てきます。
個性的な仕様や凝ったものは途方もない手間がかかるのでコストも甚大ですが、ガッツある方は相談してみてください。
この自転車はついでにカスタムもご検討いただいてるので、もし施工する事になったら生まれ変わった姿もお披露目出来る事でしょう。
数か月間REW10に置かれる予定、こんな機会はおそらく滅多にないのでご覧になりたい方はぜひ。