REW10製の植木鉢、作り続けております。
趣味の園芸で使う鉢を金属で作ったら格好良いのではと、転車フレームビルドの製作技術の活用ではじまってます。
今回はお客様より受注分と、店舗在庫を少しと自分の私物を作りました。
これはコールテン対候性鋼を用いた鉄鉢。
鉄鉢は用土を直に植えると内部がボロボロになります。
色々自分で試した結果、対候性鋼であってもこの劣化は防げない事がわりました。
対候性鋼でなければもう少し劣化も早いと思われます。
特に底板の劣化が激しく、それならばとかなり前に工夫し、それ以後の底板はステンレス板にしております。
アウトレット以外では鉄底の鉢はお客様には流通させてないです。
当工房の鉢側面の本体部分はかなり分厚いのでちょっとやそっとじゃ穴など開きませんが、それでも用土が直に触れていると腐食は進みます。
何も触れずに風雨に晒されるのには相当強いコールテンなのですが、無条件で腐食に強くなるわけでなく条件付きです。
10年以上は十分使えますが、鉄鉢を使われる前に上記性質はご理解ください。
鉄鉢は錆が相当格好良いのですが、ちょっとこういった一癖あります。
コールテン鋼はパイプ材が入手しにくくなってしまったため、現状の材料在庫が終わったら製作不能になります。
89㎜、114㎜、165㎜の径3種のみ製作可能です。
これはオールステンレスの鉢、ヘアライン仕上げです。
経年変化は鉄よりもしにくいですが、変わらぬ綺麗さがあります。
癖なく使えるのがステンレスの良いところです。
ステンレス鉢は対候性鋼の鉢に比べると、経年耐久性は相当高いと思います。
条件が良ければ半永久的に使えるかもしれません。
錆に強いのですが全く錆びないわけではないです。
自分の私物でステンレス鉢を100鉢近く使ってますが、その中の2鉢は全体的にうっすら錆びてます。
腰水などに用いると下部は錆びやすいと思います。
ステンレスは錆びてうっすらで、ボロボロになりそうな錆ではないです。
この2鉢はステンレスの全炙り。
独特にムラ感ある色調が面白いです。
鉄鉢も炙ると色は出るのですが、すぐに錆びてしまうのでほぼ無意味です。
ステンレスは炙りの色が長く楽しめるので良い技法の一つです。
どう染まるかはわからずお任せとはなりますが、一品物の面白さを楽しみたい方にはお勧めです。
ステンレスは外径も豊富で様々なサイズが対応可能です。
ご所望のお客様は店舗にもありますし、お問い合わせもお待ちしております。